netkeibaさんでちょっと面白そうな対談があったので拾ってみる。

【川田将雅×藤岡佑介】第4回『ジョッキー界の変革期 5年先10年先のビジョン』

昔は直線でガシガシ追ってくることに命を懸けてた


佑介 成績も安定して、GIでもいい馬に騎乗しているなかで、ここから5年、10年はどういうビジョンを描いてるの?

川田 本来なら…、この数年で一番を獲れると思ってた。

佑介 なるほど。現時点で将雅の時代が到来してる予定やったわけや。

川田 そう、その予定やった。でも、現実的にはそうじゃない。

佑介 クロフネ来航もあったからな。でも、そのなかで気を吐いている部類やと思うで。
 
 http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=33612


だろうなあって印象。

普段は川田の騎乗に辛口気味の小生だが、それはG1レースに限定しての意味が強い。

むしろ平場ではかなり信頼できるタイプの騎手として評価している。

なんだろう、、、ホント勿体無いんだよね。

壁を超えられたら化けるだけのポテンシャルは秘めてるんだよ。

WIN5が始まったときなんて神がかり的な勝率で貢献してくれたのが川田。

その後も勿論注目している騎手だったんだが・・・。

個人的な印象としてはハープスターでイガグリことマツパクの爺さんと関わりだしてから迷走が始まった気がする。

この調教師は名馬は多いが、かなり癖のある人物で色々な噂が絶えなかった。

※豊さんやアンカツさんに近藤利一氏の絡みetc

まああくまでどこまで正確な情報かは定かではない為、あえて内容には触れないが。

ただ、やはり発言内容や性格がところどころに出ていて一言で言えば面倒臭い爺さんだなと。

もしも自分が騎手だったとしたら媚びて有力馬を確保するか、毛嫌いしてチャンスを見逃すかの選択肢か。

難しいところだけれど預託馬はさすがに質がよかった。

騎手としてならいい馬に乗ってこそというのは至極当然で納得も出来る。

まあそれだけに常にプレッシャーと戦う日々が続く訳で精神的なストレスも半端ないだろう。



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この厩舎の主戦も岩田⇒福永⇒川田と変わって行った。

祐一なんかもかなりいい馬を任せてもらっていながら結果を出せなくて川田に替えられた。

でもこれまでの騎手と違って川田はかなり可愛がられていたようにも感じる。

ハープスターの件は勝っても負けても文句を言われて同情の余地もあったが、見ている側としてはやはり負けても納得のいく乗り方をしてもらわないとという心情的な部分はある。

松田厩舎の主戦だった福永を追いやった時点で川田の中ではコイツは敵じゃないなと少なからず思っただろうし、安田記念でもモーリスで2着に負かしてしてやったりだっただろう。





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※ミッキーこと松永幹夫調教師からは時間を巻き戻したいとまで酷評された2着馬の騎乗。



ただ、この安田記念には本当に驚いたというか意外な乗り方だった。

川田がG1で平場のようにクリエイティヴな乗り方をしたのだから。

正直、またいつものように守りに入って叱られない程度の乗り方をするんだろうなと思っていたから尚更ね。

やっぱり乗れるジョッキーや怖いジョッキーって何をしてくるかわからないからこその怖さ。

昔なら豊さんの逃げは逃げでも大逃げのサイレンススズカとかエリ女で追い込んで勝ったトゥザヴィクトリーみたいな。








これまでの川田の乗り方というのは想定内の乗り方で想定内の負け方や勝ち方が多かった。

見ている側も(あ、察し)のように大体の想像がつく。

とりあえずはこういった発想というか攻める騎乗がG1のような大舞台でも出来る、出来たというのは非常に評価すべきである。

もしかしたら川田の中で何か掴めそうなモノが見つかりつつあるのかもしれない。

もちろん、有馬のエピファネイアみたいにまだまだ信用出来ないところもあるけれどきっかけさえ掴めればいつ覚醒しても不思議ではないポテンシャルはあるんじゃないか。

まあそんなことを感じつつ注目していたのがマカヒキの皐月賞だった訳だが・・・。


 


良くも悪くもこれは想像通りの結果だった(笑)

だって乗り方としてはみんなが思った通りの乗り方で大崩れもしなければ驚くような奇策もない。

ただ言えることは、おそらく川田が乗る時点で頭はないんだろうけれども馬券には絡んでくるなと。

でもこれじゃあただの福永と同じで馬の能力から1割引き2割引きの騎乗。

強い馬に乗っていればそりゃ複勝を買う分には頼れる騎手かもしれないが、大舞台での信用は得られない。

残念ながら本来は大舞台でこそのタイプであるミルコがペースを読めずに大失敗をしてしまったのもこの皐月賞だった皮肉。 

まあそれでもミルコはこれまでの実績と信頼があるから許される。

許される理由はこれまで結果を出せているからであって結果を出せてない騎手だと叩かれるだけで終わる。

少し気になったのは資質以前に【持っている】か【持ってない】か。

今年の皐月賞なんてミルコが暴走したおかげでどう考えてもマカヒキに勝ってくださいと言わんばかりの展開がお膳立てされたにもかかわらず勝てなかった。

そりゃ勝ったディーマジェスティのゴール前の脚色は抜けており、本当に強かった可能性も高い。

とはいえ、騎手が何もしないことをあえて選んだ消極策に対して棚からぼた餅的に絶好の展開を用意してもらえながらモノに出来なかった事実は問題視すべきだとも感じた。 

豊さんが以前より成績が落ちて、岩田も問題が多く、福永は営業が上手いだけとなれば、川田が自分の時代が来ると考えたことはおかしくない。

よりによって外国人騎手がJRA所属になるという天変地異に遭遇してしまったことも川田自身の持ってなさが影響したことかどうかはわからないが。。。

結局、自分の力で何とかするしか方法はないわけで。

だからこそダービーのマカヒキが続投になるようならここは大きな勝負。

本人のコメントでもダービーでは何とかしたいと乗る気満々だしね。

金子さんが乗せてくれるかどうかはまだ確定じゃなさそうだけど。

少なくともルメールよりは計算出来ると思う。 

問題は距離かなやっぱ。

2000mの皐月賞で問題がなければ2F延長のダービーでもこなせると思いたいけれど、過去にこのケースでダイワメジャーやサクラプレジデントやロゴタイプなど意外と凡走してるんだよなあ。

で、マカヒキも上がウリウリだもの。

そういうことも踏まえてクリストフはサトノダイヤモンドを選んだと言っている。

終わってみれば実は最強マイラーでしたのようなオチもあるかもねえ。 

川田の話から色々と脱線したけどダービーは楽しみ。